Selectバイオリンの選び方

バイオリンは、弦を弓や指などで振動させることで音を出す弦楽器の一種です。
ネックを含めた全長は約60cmで、一般的にボディの長さで楽器の大小を判断します。現代では355mmが平均的な大きさで、オールドは352mm前後が多くなっております。重量に関しては、400g程度のものがほとんどです。

暗く重厚感のある音色から、華やかで明るい音色、響きの良い音色などまで、音色は価格や生産国、バイオリンの材料や作り方によってさまざまです。バイオリンの生産地としてはドイツやイタリアなどが有名ですが、最近では中国製のバイオリンも人気があり、コストパフォーマンスに優れ、音色についてもご納得いただけるものが増えてきました。音色だけではなく見た目についても、明るい色合いのものから、渋くオールドの雰囲気を感じさせるものまで多種多様です。

各部の名称と説明

バイオリン本体の各部分の名称と説明をご紹介いたします。

糸巻き

弦を巻き上げる部品です。バイオリン本体にあいている穴にねじ込んで弦を締めます。

糸巻き

指板

弦を指で押さえつける黒い板。

指板

太い弦から細い弦に向かって、G(ゲー)線、D(デー)線、A(アー)線、 E(エー)線となります。アルファベットはすべてドイツ語読みです。

弦

テールピース

弦を引っ張る部品。各弦用に穴があいており、弦の端をひっかけて使います。
弦の張りを調節することが細かくて難しい弦(E線)には、アジャスターと呼ばれる細かい調弦が可能になる部品が付いていることが多く、弦の張りを微調整できるようになっています。
プラスチックやエボニー、ローズウッドなど、材質はさまざまです。

テールピース

アジャスター

弦の張りを微調整するために使う部品。
E線には最初から付いていることが多く、A線D線G線にも取り付けることが可能です。
また、テールピースと一体式になっているものもあります。

アジャスター

あご当て

バイオリンを弾くときに、あごを乗せる部品。
テールピースと同様に、プラスチックやエボニー、ローズウッド、ボックスウッドなど、材質や形状はさまざまです。

あご当て

バイオリンの選び方

サイズは、大人であれば4/4のフルサイズで良いでしょう。
分数楽器は、主に身長に合わせて作られています。お子さまのためのバイオリンは、以下を参考になさってください。

バイオリンサイズ

サイズ 4/4 3/4 1/2 1/8 3/4 1/2 1/8
身長
(cm)
145
以上
145~
130
130~
12
125~
115
115~
110
110~
105
105
以下

ポジティブでは、安価な中国製のバイオリンから、素敵な彫刻入りのもの、優秀な職人が手作りで仕上げた高価なものまで、幅広く取り揃えております。予算で探しても良いですし、木材の種類による風合いや、あご当て・糸巻き(ペグ)の色などから、お好みのものを選ぶこともひとつの方法です。

スティックの部分は、丈夫でしなやかさを兼ね備えたヘルナンブコなどが良いとされています。最近では、材料となる木が減少していることもあり、カーボンやカーボンとグラスファイバーを混ぜた素材の弓も作られています。カーボンの弓は、ヘルナンブコに比べて、しなやかさは劣りますが、耐久性に優れているため、初心者にもおすすめです。また、本体に合わせて複数のサイズが用意されていますので、確認してお選びください。

肩当ては、首の長さや骨格などにより、付けた方が弾きやすい方、付けなくても問題のない方がおられます。素材は、大きくわけて木製とプラスチック製があり、木製は音色が変わりにくいこと、プラスチック製はさまざまな色と軽さが特徴です。付ける角度によっては、逆に弾き辛くなることもありますので、自分に合う取り付け位置を確認しましょう。

弦は、材質によって3つに分類されます。「ガット弦」は古くから使われ、羊の腸の繊維をよじり合わせて作られる高級弦で、魅力的な音質ながらチューニングが難しいため中・上級者向けです。「スチール弦」は金属の線が使われており、クリアで明るい音で、安定性や耐久性に優れチューニングも容易。「ナイロン弦」は合成繊維で作られており、ガット弦とスチール弦の長所を兼ね備え、初心者からプロまで幅広く人気のある弦です。

値段もさまざま

決して、安い買い物とは言えないバイオリンですが、価格は1万円台から1億円を超えるものまであります。
アマチュアの方は10万円から数10万円程度のもの、プロの奏者は100万円から1,000万円を超えるバイオリンをお持ちであることが多いようです。
当店では、1万円台から100万円を超えるものまでご用意をしております。入門者には2万円台後半から6万円程度のバイオリンをおすすめしています。

どのバイオリンが良いか迷われている入門者におすすめの
セットなどもご用意しております。お気軽にご相談ください。

当店がおすすめする、初心者向けのバイオリン

Speranza(スペランツァ)バイオリン

コストパフォーマンスに優れた、当店イチオシのバイオリン

生産国:中国

当店オリジナルのバイオリンです。
音の立ち上がりが良く、明るく華やかな音色が特徴です。アジャスター一体式のテールピースが標準装備されているので、初心者でも楽に調弦できます。近年、中国製バイオリンの品質は飛躍的に向上しており、入荷後も当店にて職人が丁寧に点検・調整してから発送しております。品質面が不安というお客さまもご安心ください。

また、本体の販売だけでなく、これからバイオリンを始める方に向けて、必要最低限の付属品をお付けしたセット販売もございます。詳しくは、商品ページをご覧ください。

Speranza(スペランツァ)バイオリン
Suzuki スズキバイオリン

安定した品質で選ぶなら、国産メーカーのスズキバイオリンを!

生産国:日本

安心・安定の国産メーカーのバイオリンです。
初心者向けから上級者向けまで、さまざまなバイオリンのお取り扱いがございます。その中でも、これからバイオリンを始める方へおすすめしたいのは、スズキバイオリンNo.230SETです。こちらはバイオリン本体に弓・松脂・ケースを付けたセット販売となります。お客さまのご希望に応じて、その他の付属品(肩当て、譜面台など)をお付けすることも可能です。

また、一番細いE線に関しては、弦を張る際に駒に食い込み、駒の交換が必要になる場合がございます。そうした不具合を防げるよう、当店では「皮」を張る加工を行っており、またバイオリン本体の点検・調整はすべて職人が行っておりますので、安心してご購入ください。

Suzuki スズキバイオリン

弦の選び方

バイオリン弦の素材はさまざまで、その素材によって音の響きや強さ、質が異なります。
ここでは、バイオリン弦の素材について簡単にご説明いたします。

ガット弦

ガット弦の主な素材は「羊の腸」です。それを細く加工して撚り合わせたものに金属を巻いて仕上げた弦をガット弦と総称しています。弦を張ってから楽器に馴染むまで時間がかかり、湿度や温度などの影響を受けやすいという性質があります。一方で、ほかの弦にはない独自の音質が出せるため、多くのプレイヤーに愛用されています。

スチール弦

スチール弦の素材は、その名の通り「金属」です。音質はクリアで明るい音色を持つ弦が多く、安定性や耐久性に優れていること、また価格が比較的安いという特徴があります。

シンセティック弦(ナイロン弦)

シンセティック弦とは、人工的に開発された合成繊維を使用している弦のこと。一般的に「ナイロン弦」と呼ばれることもありますが、実際には多様な合成繊維を用いて作られています。ガット弦の音質とスチール弦の耐久性を兼ね備えていること、チューニングがしやすく、価格が安いことなどメリットが多く、現在、バイオリン弦・ビオラ弦の主流と言えるほど普及している弦です。

主な弦のメーカー

ピラストロ(PIRASTRO)

ドイツのオッヘンバッハを拠点とする、弦の老舗メーカーです。
主にガット弦を製造しており、オリーブ(oliv)とオイドクサ(Eudoxa)というロングセラーの2大ブランドは、ガット弦の世界標準弦となっています。
また他にも、エヴァ・ピラッツィ(EvahPirazzi)、パッシオーネ(Passione)、オブリガート(Obligato)などの弦も広く愛用されています。

トマスティーク-インフェルド(THOMASTIKINFELD)

革新的なスチール弦を開発した、オーストリアが世界に誇る弦メーカーです。
世界に先駆けてスチール弦を開発し、ナイロン系のベルロンという合成繊維の素材を芯材に用いたシンセティック弦で、プロの演奏家をはじめ、愛好家に至るまで幅広い支持を獲得しました。このメーカーの弦で一番有名なのはドミナント(Dominant)という弦で、その品質の高さから今も圧倒的な人気を誇っています。
前述のドミナント(Dominant)だけでなく、ヴィジョン(Vision)、スピロコア(Spirocore)、インフェルド・レッド(Infeld Red)なども有名です。

サバレス(SAVAREZ)

1770年、フランスのサバレス家により設立された弦メーカーです。長くガット弦のメーカーとして発展してきましたが、合成繊維を芯材に用いたシンセティック弦を開発して、大きな発展を遂げました。
張替えた直後からチューニングが安定するスチール弦・シンセティック弦に定評があり、バイオリン弦だけではなく、クラシックギター弦も人気があります。
日本の繊維メーカーが開発したフッ素樹脂を芯材に用いたアリアンスヴィヴァーチェ(Alliance Vivace)や、新しいラインナップとして2013年に発売されたコレルリカンティーガ(Corelli Cantiga)などが有名です。

ダダリオ(D'addario)

ガット弦の製造から始まった、アメリカの弦メーカーです。
ギター弦の製作へと移行し、技術改良を経て事業を拡大。その後、バイオリン弦などの弦楽器用の弦の製作が再開され、現在に至ります。ヘリコア(Helicore)、カプラン(Kaplan)などが有名です。

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